境夢みなとターミナル:山陰の新たな海の玄関口、その概要と魅力
鳥取県境港市に2020年にオープンした「境夢みなとターミナル」は、日本海側の新たな海の玄関口として、国内外から大きな注目を集めています。大型クルーズ船の拠点港としての機能はもちろん、地域の魅力を発信する交流拠点として、多くの人々で賑わっています。
境夢みなとターミナルの概要
境夢みなとターミナルは、大型化するクルーズ船に対応するために整備された国際旅客ターミナルです。税関・出入国管理・検疫を行うCIQ機能を備え、国内外の船旅をスムーズにサポートします。
- 所在地: 鳥取県境港市竹内団地255-1
- 供用開始: 2020年4月
- 主な機能:
- 国内外のクルーズ船の受け入れ
- CIQ(税関・出入国管理・検疫)機能
- イベントや会議に利用できる待合ホール、会議室(MICE対応)
- 施設情報:
- 開館時間: 9:00~18:00
- 休館日: 水曜日、年末年始 (※クルーズ客船の寄港時などを除く)
- 駐車場: 無料駐車場完備(約290台、隣接の夢みなとタワーと共用)
- その他: 無料Wi-Fi、キッズスペース、ストリートピアノなどを完備
境夢みなとターミナルの多彩な魅力
このターミナルの魅力は、単なる交通拠点にとどまりません。訪れる人々を魅了する、多彩な顔を持っています。
1. 【景観】 大山・美保湾・クルーズ船が織りなす絶景
ターミナル2階の展望デッキからは、遮るもののない壮大な景色が広がります。「伯耆富士(ほうきふじ)」とも称される秀峰・大山と、穏やかな美保湾が織りなすパノラマは圧巻です。クルーズ船寄港時には、巨大な船体を間近に望むことができ、その迫力は訪れる人々を圧倒します。写真撮影用のスマートフォンスタンドも設置されており、絶好のフォトスポットとなっています。
2. 【施設】 誰もが楽しめる開放的な空間
ガラス張りで明るく開放的なターミナル内は、船を待つ人だけでなく、誰もが気軽に立ち寄れる憩いの空間です。
- 待合ホールとキッズスペース: 広々とした待合ホールには、鳥取県産材を使った温かみのあるキッズスペースがあり、子供たちが安心して遊べます。クルーズ船がいない時には、様々なイベント会場としても活用されます。
- ストリートピアノ: ホールには1885年ドイツ・ベヒシュタイン社製のアンティークグランドピアノが設置されており、誰でも自由に演奏を楽しむことができます。
3. 【連携】 山陰観光のゲートウェイ
境夢みなとターミナルは、山陰地方の魅力的な観光地への玄関口という重要な役割を担っています。
- 周辺観光スポット:
- 水木しげるロード: 妖怪のブロンズ像が177体も並ぶ、境港観光のハイライト。ターミナルから車で約15分です。
- 夢みなとタワー: 隣接する高さ43mのタワー。360度の大パノラマで日本海や大山を一望できます。
- 海とくらしの史料館: 日本最大級の魚のはく製コレクションを誇るユニークな博物館。
- みなと温泉 ほのかみ: 大山と日本海を眺めながらくつろげる日帰り温泉施設。
- 弓ヶ浜サイクリングロード: ターミナルを起点に、美しい海岸線を走る爽快なサイクリングが楽しめます。
このように、境夢みなとターミナルは、美しい景観、快適な施設、そして周辺の豊かな観光資源を結びつけるハブとして、山陰地方の新たな魅力を創造しています。クルーズ船の旅の始まりと終わりだけでなく、このターミナル自体を目的地として訪れてみてはいかがでしょうか。

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