ダイヤモンドプリンセス

日本で生まれ、日本人に最も愛される客船「ダイヤモンド・プリンセス」

ダイヤモンド・プリンセスは、アメリカの船会社「プリンセス・クルーズ」が運航するクルーズ客船です。数ある外国船の中でも、日本の三菱重工業長崎造船所で建造されたという特別な出自を持ち、「日本生まれのプレミアム客船」として、特に日本のクルーズファンから絶大な支持を得ています。

総トン数は115,906トン、乗客定員は2,706名。プリンセス・クルーズの船は、豪華さと気軽さのバランスが取れた「プレミアムクラス」に位置づけられており、ダイヤモンド・プリンセスもその代表格です。船内は落ち着いた雰囲気で、リラックスした快適な船旅を楽しめるよう設計されています。

ダイヤモンド・プリンセスの際立った特徴

ダイヤモンド・プリンセスの最大の特徴は、外国船でありながら、日本人の文化や好みに合わせた「おもてなし」が随所に用意されている点です。

• 展望大浴場「泉の湯」: 他の外国船にはまず見られない、この船の代名詞ともいえる施設です（有料）。海を眺めながら入れる広々とした浴槽やサウナ、水着で利用できる屋外のスパプールなどを完備。洋上で湯船に浸かって旅の疲れを癒すという、日本人にとってこの上ない贅沢を体験できます。
• 充実した「和」の食体験:
  • 海（Kai）寿司: 本格的な寿司カウンターを備えた有料レストラン。熟練の寿司職人が握る新鮮な寿司や刺身を、日本酒と共に味わえます。
  • メインダイニングやビュッフェ: 追加料金なしのレストランでも、朝食には焼き魚や味噌汁、おかゆといった和定食が用意され、夕食の選択肢にも和食メニューが含まれるなど、洋食が続いても安心の配慮がされています。
• 日本生まれならではの安心感: 日本発着クルーズでは、日本語を話せるスタッフが多く乗船し、船内新聞やメニュー、アナウンスも日本語に対応しています。初めてクルーズに参加する方や、語学に不安がある方でも、ストレスなく快適に過ごすことができます。
• ムービーズ・アンダー・ザ・スターズ: プールサイドに設置された巨大な屋外スクリーンで、満天の星空の下、映画鑑賞が楽しめます。温かいポップコーンやブランケットのサービスもあり、プリンセス・クルーズならではの人気プログラムです。

他のクルーズ船との主な違い

ダイヤモンド・プリンセスは、他の客船と比較することで、その独特のポジションがより明確になります。

1. 「格式」と「賑やかさ」の”いいとこ取り”

英国式のクイーン・エリザベスが「格式」を重んじ、ドレスアップして社交を楽しむ文化が色濃いのに対し、ダイヤモンド・プリンセスはもう少しリラックスした雰囲気です。一方で、最新のハイテクアトラクションを満載したMSCベリッシマのような「賑やかさ」とも異なり、落ち着いた大人がゆったりと過ごせる空間が保たれています。まさにプレミアムクラスの「豪華さと気軽さの共存」を体現した船と言えます。

2. 日本人への圧倒的な親和性

他の外国船も日本発着クルーズでは日本語スタッフを乗せていますが、船そのものの設計思想から日本を意識しているのはダイヤモンド・プリンセスならでは。「展望大浴場」の存在は、その象徴です。言葉や食事の心配をすることなく、外国船のスケールメリットや洗練されたサービスを享受できる、という安心感は何物にも代えがたい魅力です。

まとめ

ダイヤモンド・プリンセスは、「外国船のクルーズに興味はあるけれど、言葉や食事が不安…」と感じている方に、最初の体験として最もおすすめできる一隻です。日本人に馴染み深いサービスと、海外のクルーズ文化の魅力をバランスよく提供してくれるため、クルーズ初心者から経験者まで、幅広い層が満足できる快適な船旅を約束してくれます。